ディズニー総チェック 評論

【映画記事】「ポカホンタス」−高い「志」を目指して・・・。−【ディズニー総チェック】

2021年2月27日

 

さて今日も「ディズニー総チェック」していきましょう!

ということで「ポカホンタス」について語っていきます。

 

編集長
中々語るのが難しいタイプの作品がきましたね!
ただ、"ポテンシャルは秘めている"作品であることは間違いない!

 

この作品のポイント

  • 「美女と野獣」を越えようという、遥かに高い「志」
  • 初の「実在の人物」を描いた「ディズニー長編アニメーション」
  • この挑戦で得たこととは?

「ポカホンタス」について

基本データ

基本データ

  • 公開 1994年
  • 監督 マイク・ガブリエル/エリック・ゴールドバーグ
  • 脚本 カール・ビンダー/スザンナ・グラント/フィリップ・ラズブニク
  • 声の出演 アイリーン・ベダード/メル・ギブソン

 

編集長
驚きなのはジョン・スミスの声優が「メル・ギブソン」というね!

あらすじ

アメリカの歴史的な逸話を基にした物語。自由奔放なポカホンタスと、森の仲間、ミーコフリットは海岸で、村に初めて入植してきたイギリス人を目撃する。

柳の木のおばあさんの知恵と、勇敢なジョン・スミスとの友情を頼りに、ポカホンタスは、2つの大きく異なる文化を結びつけるために立ち上がる。

ディズニープラスより引用

ディズニー映画初の試み

実在の人物を描くことへの挑戦

 

今作は「長編ディズニーアニメーション作品」としては初めての試みをしている。

 

これまで「総チェック」してきた「ディズニー作品」は、「おとぎ話」「子ども向けのお話」「有名な伝説・逸話」という路線。
つまり「フィクションをアニメ化」するという方向性だった。

 

編集長
要は「嘘」をアニメ化してるということ!

 

 

そこから今作は、大きな挑戦をする。

それが「ポカホンタス」という実際に存在したインディアン(ネイティブ・アメリカン)を描いくという挑戦だ。
つまり今作は、「歴史映画」「史実映画」という側面を持っている作品であるといえる。

 

その点において、今作には様々な「賛否」があるのだが、それは追々深堀りする。

 

まず大切なのは、今作は「ディズニー長編アニメーション」として初の「歴史映画」「史実映画」という側面を持っている。
ここが大きなポイントであると言える。

 

 

ポイント

✅初の「実在の人物」を主人公にする「歴史映画」「史実映画」という側面のある作品。

目標は「美女と野獣」超え!

 

今作は、ある野心的な狙いを持って制作された作品でもある。

制作当時、ディズニーアニメ部門の責任者だったジェフリー・カッツェンバーグ(公開当時ディズニーを去っている)は「ポカホンタス」が「美女と野獣」のようにアカデミー賞にノミネートされることを夢見たそうだ。

 

編集長
ちなみに、カッツェンバーグは別の意味「美女と野獣」超えを果たすんですけどね!

 


「ポカホンタス」が「美女と野獣」を超えること、それは即ちディズニー映画の象徴になることを意味する。
そんな遥かに高いハードルを自らに課してた今作は公開された。

だが結果は商業的に成功はしたものの「美女と野獣」や、前作にあたる「ライオン・キング」を超えることはできなかった。

 

恐らくその要因の一つにあげられるのが、前述したように「ポカホンタス」という作品が「歴史的」「史実的」な側面を持つ映画だったという点があるのだが、その点は後述することにする。

 

 

 

まずは、この「ポカホンタス」という作品で「美女と野獣」を超えること、そこにどんな勝算を持っていたのか?
その点から今作を紐解いていこう。

 

そもそも「美女と野獣」という作品が、どういう作品だったのか考えてみよう。
一言で要約すると、作品を通じて「見た目よりも中身」という点を伝えたい作品だと言えるのではないか?

そのテーマは、実は「ポカホンタス」でも描かれている。

 

今作は17世紀のアメリカを舞台にしている。
冒頭イギリスの船が、当時新大陸だったアメリカに「金」を求めて入植をするため、嵐を超えて航海する場面が描かれる。

そこから場面は一転、今度はポカホンタスをはじめ、アメリカの先住民インディアン(ネイティブ・アメリカン)達の生活が描かれる。

ここでポカホンタスが結婚ということが不自由であり、自分には「別の道」があるのではないか?
という悩みがあることなどが手際よく描写されていく。

 

そしてイギリス船で一番勇敢な男ジョン・スミスポカホンタスが運命的な出会いをする。
この2人はひと目見て惹かれ合う関係になるのだ。

言葉も通じない、見た目も違う。
そんな2人は「風の色」を見つけ、「心の声」で互いを深く理解していく。
その過程が美しい風景とともに丁寧に描写される。

 

 

深堀りポイント

この「カラー・オブ・ザ・ウィンドウ」で、深層心理的にポカホンタスたちに対するジョンの持つ、差別意識を指摘している。

逆にポカホンタスがジョンに「あなたの知らない世界もあるのだ」と諭す内容で、非常に興味深いシーンに仕上がっており。

個人的に大好きなシーンだ。

 

 

だが、他の登場人物はどうだろうか?
インディアンはイギリス人達を「色の白い不吉な存在」と敵対の意思を示す。
イギリス人はインディアン達を「未開の野蛮な存在」として、こちらも敵対の意思を示す。

どちらの勢力も「互いに理解し合える」とは全く考えていないのだ。

 

 

つまりポカホンタスとジョン・スミス以外の登場人物は全て、「自分たちと違う」と相手を理解しようとしない。
それは「中身を知ろうとしない」ということに他ならない。

 

そして最終的に今作は、両陣営の敵対心がピークに達し、開戦間近という事態にまで発展。

 

 

そこでポカホンタスが身を挺してジョン・スミスをかばう姿にポカホンタスの父、パウアタンやインディアン達は考え方を改めることになる。
そしてジョン・スミスもまた、その身を挺してパウアタンを銃撃から守り倒れる、そのことでイギリス人達も考えを改めるのだ。

つまり異人種の2人が、互いに愛する姿をみた両陣営は、「2人のように自分たちも、互いに理解できる存在なのだ」ということを知る。

 

 

このことから、今作はポカホンタスとジョン・スミスが「愛し合う姿」を見せることで、異なる人種でも「相互理解」ができるという事を描いた作品だと言えるのではないだろうか。

 

 

つまり「見た目」「言葉」が違っても、「中身=心」を知ろうとすれば、互いに分かりあえる道があることを描いているということだ。
少々強引に聞こえるかも知れないが、これは「美女と野獣」でも描かれた「見た目より中身」というテーマと通ずる点もあるし、その点をまた別の角度から描いているとも言える。

 

 

カッツェンバーグはこの「美女と野獣」と「ポカホンタス」が「同テーマ」である点。
そして、それを「史実」「歴史」をベースにして描くことで、完全にフィクションである「美女と野獣」よりも上に「ポカホンタス」が行けると信じたのではないだろうか?

 

そしてラストをビターエンドにすることで、これまでのターゲットよりも上の層、つまり「大人向け」としても評価をされたいと考えたのではないか?

 

この大きな2つの勝算を持って、「美女と野獣」超えという試練に挑んだのだ。

 

 

ポイント

✅「美女と野獣」を超える勝算は、「同テーマ」という点、「史実・歴史」作品であるという点。

「歴史・史実」ベースであるが故の問題点

 

さて、今作は「見た目より中身=異人種の相互理解」というテーマ。
「歴史・史実」ベースという点で、大人向けという要素で勝負という点。

 

2つの勝算で作られた作品だが、個人的には「見た目より中身」という「異人種の相互理解」の点は概ね上手くいっていると考えている。

 

というのもポカホンタスとジョン・スミスの恋模様や、インディアンとイギリス人の対立。
そして和解という物語性は、非常に素晴らしく感動的だ。

それを認めるのはやぶさかではない。

 

 

だが、個人的には今作品で2つの要素が気になった。

ひとつは「歴史・史実」ベースであるが故に生じる、物語上の「制約」という点。

そしてもう一つ「史実との相違」という点だ。

 

 

正直2つ目の要素、「史実との相違」という点を指摘すると、それこそ「歴史映画・ドラマ」は全て何かしらにケチがつくし、個人的には目をつぶりたい点ではあるのだが・・・。
どうしても気になったので指摘する。

 

ということで、まず2つ目にあげた問題点「史実との相違」という点を紐解こう。

 

 

 

 

「史実との相違」(そもそも「真偽不明」であるエピソードをベースにしている)

 

まずこの作品最大の肝である、異人種の相互理解における、ジョン・スミスとポカホンタスの感動的なやりとりだ。
彼らの身を挺して互いを庇い合う姿に、両陣営は鉾を収めるという、今作最大のハイライトシーンだといえる。

このやり取りに近い出来事は、本当に”あった”と語られている。

 

 

ジョン・スミスは実際にネイティブ・アメリカンに処刑をされかけたが、ポカホンタスによって命を救われた。
ということをジョン・スミス自身が武勇伝のように語っており、それが今なお伝わっている。

さらに、イギリズ人とネイティブ・アメリカンが「交友関係」にあったことなどが伝えられている。

編集長
ただしこれらを鵜呑みにするのは正直危険だ。

 

 

というのも当時のネイティブ・アメリカンは文字を持たなかったので、こうした「ポカホンタス」にまつわるエピソードは口伝されたものが、後の世代によって文献化されているということ。
つまり都合よく改ざんされている可能性が大いにあるということ。

編集長
そのため、「ポカホンタス」を巡るエピソードの数々にネイティブ・アメリカンの方々との間で論争が起きている

 

 

そして今作最大のハイライトであるポカホンタスとジョン・スミスのやり取りのエピソードについて、彼が言及したのはポカホンタスの死後だということに、きな臭さを感じる。

 

実際のポカホンタスは、1616年にイギリスに渡り、そこで「ネイティブ・アメリカンの姫」としてイギリス中で一躍センセーショナルな存在となった。
新世界アメリカからやって来た、有名人という具合にだ。

そんな彼女は、そのまま二度と祖国の土を踏むことなく、亡くなる。
僅か23歳という短い生涯だったのだ。

 

そのタイミングでジョン・スミスは「俺、ポカホンタスに助けられたんだぜ!」という具合に武勇伝として、この出来事を語りだしたのだ。

 

 

つまり「イギリス国内でセンセーショナルな存在であるポカホンタス」

 

彼女と、何かしらのエピソードがあるということは、イギリス国内でジョン・スミスの地位を引き上げるダシにはもってこいというわけだ。

そういう意味で、彼女の死後にこのエピソードを語っているという点に、色々疑惑を感じる。

 

編集長
そして実際のジョン・スミスは、相当性格が悪かったそうな・・・

 

 

文献にあるジョン・スミス一行とネイティブ・アメリカンたちが友情を築いた。
それが実際にあった出来事であれば、こんなに素晴らしいことはない。

ただし、この友好的というエピソードも実際にネイティブ・アメリカン側に賠償を命じるなど、揉め事は多発している。

 

編集長
その賠償を、作品内では、感動的な小道具として使われる「トウモロコシ」で要求しており、複雑な気持ちにさせられる

 

 

そしてジョン・スミスの武勇伝のような、審議定かではないエピソードのきれいな部分だけを抜き出し、それをベースにしている今作。

さらに「ポカホンタス」を幼い少女(10歳)から、大人びた年齢に変更している点など、ネイティブ・アメリカンの側からすれば、これほど屈辱的なことはない。

 

 

「ポカホンタス」という作品を、どうしても純粋に受け止められない、そんな要素が現実に溢れている。

それが、この作品の抱える大きな問題点だといえる。

 

 

 

 

史実ベースであるがゆえの「制約」

 

そして、今作は曲がりなりにも「史実」ベースだが、この点が大きな「制約」にもなっている。

というのもこの作品で、ポカホンタスは「ここではないどこか」つまり「別の道」を模索している存在だ。
そんな彼女が模索の最中にジョン・スミスと出会い、恋をする。

 

だが、2人は結ばれることはない。
個人的に「結ばれないラスト」という点が作劇として上手くないと感じた。

 

 

というのも、この「歴史的出来事」を「きれいな話」として切り取る。
そういう作劇にするならば、2人はそのままイギリスに渡ればいいのだ。
事実彼女はイギリスに渡っている。

 

そしてポカホンタスがイギリスで「ネイティブ・アメリカンとイギリス人」を繋ぐ架け橋になる、そういう希望に満ちたラストにすればよかったのだ。

 

編集長
もしもこの作品が完全に「フィクション」ならば、このラストになったのではないか?

 

だが、そこまでは流石に踏み込めなかったのか・・・。
あくまで、やはりこの作品は「史実ベース」なのだ。

つまり、どうしても「制約」が生じてしまうのだ。

 

 

「史実」であるという体裁である以上、どうしても生じる「制約」

 

 

ポイント

✅そもそも参照している史実に「疑問」が生じる。

✅「史実」という体裁が、作劇に「制約」を与える。

 

この問題の解消には、一つの方法しかない!!

 

個人的に「ポカホンタス」という作品は、一つの作品として捉えた場合、伝えたいテーマなど概ね上手く描けており、素晴らしい作品だと思う。

 

だが、どうしても「史実ベース」であるが故に生じる「疑問」
そして「史実ベース」だからこそ生じる「制約」

 

とくに「史実ベース」であるが故の、外部からの批判は、この作品が目指す「美女と野獣」超えに大きなアゲインストの風になったに違いない。

 

編集長
だけど、僕はこの作品を「美女と野獣」超えさせる方法見つけましたよ!!

 

 

それが、今作を完全フィクションにする方法だ。

 

構図をイギリス人と、ネイティブ・アメリカンから、例えば、海底人と地底人に置き換える(ちょっと過激な「リトル・マーメイド」路線)。
どこかの惑星にでも入植する宇宙船の乗組員と、原住民の恋物語にするとか・・・。

 

つまり「アバター」にしてしまえばいいんです!!

 

 

事実「アバター」は完全に「ポカホンタス」のアップデート版という要素を持っている。

しかも2019年「アベンジャーズ エンドゲーム」公開まで「世界の映画興行ランキング」1位の座を守り続けた。

 

 

つまり「ポカホンタス」は「美女と野獣」を超える伸び代は秘めていたのだ。
むしろ監督である「ジェームズ・キャメロン」はその点に気づいていたのかも知れない。

 

編集長
ここから邪推だけど・・・

 

ディズニーは「20世紀フォックス」買収で「アバター」の続編を制作・公開を予定している。
さらにフロリダのディズニーワールドで同作のアトラクションを作った。

「ポカホンタス」のアトラクションは無理だけど、「アバター」ならいける。
という風に考えたのではないか?

 

つまり、ディズニーはこの題材を、「歴史・史実」関係なく、完全なフィクションで制作すれば、もしかすれば同社最大のヒット作品になったかも知れない。

それは同時に、今作が持つ面白さ・感動は、間違いのないものだという証明でもあるのだ。

 

 

ポイント

✅今作で「美女と野獣」を超えるには、この要素を完全な「フィクション」で描くしかない!

 

今作を振り返って

ざっくり一言解説!!

描こうとしていることは、間違いなし。ただ「史実もの」という点が邪魔をしている!!

天下統一のポテンシャルは秘めている!!

まとめ

 

今作が描こうとしているテーマは「美女と野獣」にも通ずる点があり、同テーマでそれを越えようという野心は素晴らしい。

そして十二分にそのポテンシャルは秘めている、素晴らしい作品ではある。
それは間違いない。

 

ただしどうしても今作には「歴史」「史実」というベースが重くのしかかった。

そしてこれは、どうしても無視できない点でもある。

 

 

これを解消するには方法は一つしか無い。

それは「このテーマ」を完全なフィクションにすること、それ即ち「アバター」にするということだ。

ディズニーが「アバター」続編の制作を決めた理由の一つに、もしかしたら「ポカホンタス」と「アバター」を重ねている点があるのかも知れない。

 

なぜなら、ディズニー関係者は今なお「ポカホンタス」が同社の看板作品になることを望んでいるからだ。
ただ、その夢は果たせそうにない。

その代わり、同テーマを持つ「アバター」にその夢の続きを託しているのかも知れない。

 

編集長
続編には、正直「疑問」しか無いけどね!

 

ただ、何度もいうが「ポカホンタス」という作品自体の語ろうとしているテーマなど、僕はすごく好きだ。
そして素晴らしい映画であることは認めるしかない!

 

まとめ

  • ポテンシャルを秘めた作品。
  • 今作のテーマを完全な「フィクション」で語れば完璧だった!
  • 「ディズニー」の「アバター」への思いなど興味深い。

さて、長文を読んで頂きありがとうございました!
次回は「ノートルダムの鐘」また語ることが多そうな予感!!

映画評 評論

2023/4/23

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』〜初期コナンファンとして言いたいこと〜【映画評論】

  今回は、毎年作品公開されるたびに日本記録に迫る勢いを見せる、春の風物詩映画。「名探偵コナンシリーズ」の劇場版26作品目となる最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』 こちらを鑑賞してまいりましたので、感想・評論を述べていきたいと思います。   編集長ちなみに前作はラジオにて評論しております   目次 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』について基本データあらすじコナンに対しての考え方しかし、今回は無茶苦茶がすごい関係性萌えが好きならそれでもいいかも知れぬが 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』について 基本データ チェック ...

ReadMore

映画評 評論

2023/3/26

『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』〜シリーズ屈指の傑作誕生!〜

  今回は「春休み映画」の風物詩、ドラえもん映画の最新作『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』こちらを鑑賞してまいりましたので、評論をしていきたいと思います。 ちなみにシリーズ全体としては通算第42作目。そして、アニメ二期シリーズ(水田わさび版)としては、第17作目。かなり歴史の深いシリーズになっている「ドラえもん映画」ですが、今回の作品はどうだったのか? ちびっ子たちを尻目に大きなお友達も劇場でしっかり鑑賞してまいりました!   目次 『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』について基 ...

ReadMore

映画評 評論

2023/3/21

『シン・仮面ライダー』〜”シン”シリーズ最終章を徹底評論〜

  今回は1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」この作品を「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに現代風にアレンジして映画化した、『シン・仮面ライダー』を評論したいと思います。     目次 『シン・仮面ライダー』について基本データあらすじ庵野監督が描きたい「当時の時代感覚」「シンシリーズ」の描くのは「人間讃歌」だ映画として目立つブサイクな点もちろんいい点もいっぱいある 『シン・仮面ライダー』について 基本データ 基 ...

ReadMore

映画評 評論

2023/3/13

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とは何か?

今回は第99回アカデミー賞、作品賞のど本命と評価の高い作品『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』通称『エブエブ』について語りたいと思います。 前評判の通り「カオス」な「マルチバース」作品となっているので、一見すると難解なこの作品について今日は語っていきたいと思います。   目次 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』についてあらすじ全力で作ったトンデモ映画!様々なマルチバース作品一番ダメなエヴリンだから・・・ 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』について ...

ReadMore

映画評 評論

2023/3/2

『ワース 命の値段』について考える!

目次 基本情報あらすじ命に値段をつける男 基本情報 監督 サラ・コンジェロ脚本 マックス・ボレンスタイン原作 ケネス・ファインバーグ(『What Is Life Worth?』)出演 マイケル・キートン スタンリー・トゥッチ 他 あらすじ 2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生した。 未曾有の大惨事の余波が広がる同月22日、政府は、被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを立ち上げる。 プログラムを束ねる特別管理人の重職に就いたのは、ワシントンD.C.の弁護士ケン・ファインバーグ(マイケ ...

ReadMore

-ディズニー総チェック, 評論
-

Copyright© Culture Club , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.