映画評 評論

【映画記事】「海獣の子供」”大切な約束”とは?

2020年7月24日

あまりの情報量に、ちょっとこれまで手をつけなかった作品を今日はとりあげようかと思います。

ということで「情報量お化け」「重厚なテーマ」を扱った作品。

「海獣の子供」について語っていきたいと思います。

 

この記事を読むと

  • この作品の言いたいことが理解できる。
  • 「大切な約束」とは? それについてわかる。
  • 最後にボールを投げ返した、その意味が理解できる。

あまりの情報量に、初見はノックアウトされること間違いなし!!

「海獣の子供」について

基本データ

  • 公開 2019年
  • 監督 渡辺歩
  • 原作 五十嵐大介『海獣の子供』
  • 声の出演 芦田愛菜/石橋陽彩/浦上晟周/稲垣吾郎/蒼井優 ほか

 

渡辺歩作品、「ドラえもん のび太の恐竜2006」も当ブログでは取り上げてます

あらすじ

自分の気持ちをうまく言葉にできない中学生の琉花は、夏休みの初日に部活でトラブルを起こし、居場所がなくなってしまう。

彼女が父親が働く水族館を訪ねると、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・とその兄・と出会い、彼らを通じて見たことのない世界に触れる。

同じころ、海の生き物たちが日本へ移動し始めるなど、地球上でさまざまな異変が始まる。

公式サイトより抜粋

好き嫌いの別れる作品だといえる

 

観客に”考えさせる”作品

今作品は、我々見ている者に、非常に多くのものを「圧倒的密度」と「量」で投げかけてくる作品だと言える。

だから今作品に対しての賛否が分かれる。
これはある意味で仕方がないと言える。

否定派は強い拒否感を抱くのも無理はないし。

逆に肯定派はかなり思い入れてしまう作品になるだろう。
そして、非常に「カルト的人気」とでも言いますか、熱く論じたくなる作品になると思います。

 

ちなみにこれはまず僕のスタンスですけど、すなわち、結論とイコールになってしまいますが、「非常に肯定的」「大好き」な作品でしたね。

 

例えば圧倒的な密度、ドラッギーなレベルで突き抜けた「生命の出産シーン」の一連の引き込まれるような映像美。
ところどころに挿入されるホラー的な背筋をゾクゾクさせる演出。

バカっぽいこと言いますけど、観賞後「うわ、すげーもん見た」と圧倒させられてしまいましたね。

 

とにかく今作は「語彙力を失う系の映画」である。
何を描きたいのか、伝えたいのか、それを「言葉では説明」しない。
では何で説明するのか「圧倒的な絵」なんです。

 

だからこそ、圧倒的な密度の絵から我々は、「考えに考えを重ねなければならない」
観賞後の疲労感は、そりゃ、もうえげつないんですよ。

だからこそ、今日は僕が「今作」のどこを、注目して鑑賞したのか。
思考を整理したのか、その点を切り口に語っていこうかな。と思います。

 

 

 

 

「意思疎通」と「生命」の物語

 

周囲とうまく「意思疎通」できないルカ

今作の主人公の少女ルカ。
冒頭で、彼女は言語を媒介するコミュニケーションがうまくいかず、悩んでいる。

そして父の働く水族館を訪れ、そこでジュゴンに育てられた「ウミ」と「ソラ」に出会い、生命の本質を巡る一夏の旅に出るというのが今作のストーリーの要約だ。

 

「一夏」映画について

僕は登場キャラクターの「一夏」の成長を描いた作品が好きになる傾向がある。

「サマー・ウォーズ」
「時をかける少女」
「千と千尋の神隠し」
「デジモンアドベンチャー」などがすぐに思いつく。

「夏休み」は遠出をしたり、要はいつもと違う景色と出会える時期だと言える。
そこで何かを経験して、夏の終わりとともに成長する。

そんな作品群が好きなんですよね。

という、超無益な情報でした。

 

ということで話を戻しますね!

冒頭のルカの家の玄関口に捨てられた「ビールの空き缶」
それが放置されてること。
「行ってらっしゃい」という声かけもないことで、ルカと家族の関係が芳しくないことがまず描写されている。

 

そして、部活でのハンドボールの練習で反則気味に足をかけられたルカは派手に転んでしまい、やり返しとして仲間に怪我をさせてしまう。
そこで、仲間の鼻っ面に肘鉄かますという、まぁまぁなラフプレーをルカがしてるのはビビりましたけど。

 

事態を重く見た監督にルカが呼び出されたとき、なぜか彼女の擦りむいた膝の傷を長く画面に写す。

このシーン仲間は肘鉄を食らって、鼻という目立つ部分を怪我している。
でも彼女の受けた傷は小さきものとして捉えられている。
そしてやはりダメージの派手さからルカの主張は監督には届かず、一方的に悪者扱いされる。

 

でもルカだって傷ついている、でもそのことをうまく言葉に出来ない。
監督から謝罪しろと言われても、それが出来ない。

なぜならルカは自分の思いを汲み取ってもらえていない、そのことに強烈な不満を持っているからだ。

膝の傷はその象徴だ。

そして父親が家を出て行ったこと、母親とまともなコミュニケーションを取れていないというルカの家の描写が重なる。

 

つまりこの時点で彼女は「誰にも理解されていない」
意思疎通が周りと取れない存在として描かれる。
その後ひょんなことから出会う「ウミ」「ソラ」と出会い、命の起源を巡る旅に出る。

 

この時点でルカはかなり狭い世界、つまり他者との意思疎通の取れない閉じた世界にいる。
そこで、自分を無条件に許容してくれる存在であり、ある意味で異なる「世界に生きている」ウミ・ソラとの関係を深める。

そこから一見関係のない「生命の起源」を巡る物語が展開される。

この一見関係のない2つのテーマが最後には、きれいに着地をするんですが、それは後述します。

 

ポイント

✅冒頭のルカは周囲と「意思疎通」できず、閉じた世界に生きている。

✅「ウミ」「ソラ」という、全く「生きる」世界の異なる存在がルカと出会う。

 

 

今作における「生命」とは?

今作の「生命論」とは「命の誕生」と「宇宙の誕生」それは「当価値」つまり、等しい「関係」であるということを描いている。

そこで問われる「地球のように『海』のある星の役目とは何か?」
先に結論を言うと、それ「生命の種」を他の惑星に送り届けることだ。

これは「パンスペルミア説」と呼ばれる、「生命起源」の仮説の一つに基づいている。

 

パンスペルミア説(panspermia)

生命の起源に関する仮説のひとつである。

生命は宇宙に広く多く存在し、地球の生命の起源は地球ではなく他の天体で発生した微生物の芽胞が地球に到達したもの、とする説である。

「胚種広布説」とも邦訳される。
またギリシャ語で「種をまく」という意味がある。


今作品でも「生命起源」について「一つの星で生命が突発的に発生することはなく、他の星などから命は飛来する」という「パルスペルミア説」をとっている。

 

この話を例えば「一つの星に二つの生命の元を乗せた星が地球にぶつかった」って話にすれば、これは完全に「エヴァ」になる。
そうそう、結構エヴァの影響受けてるなってシーンも散見されましたね。

あと、話は前後しますが「生命の出産」のシーン。
ここは「2001年宇宙の旅」の「スターゲート」っぽいですよね。
「なんか意味わからんけどすごい」っていう描写は「2001年宇宙の旅」に影響受けてるんでしょう。

と言うように、今作品を構成する要素は、割とゴリゴリな「SF」だ。

 

ポイント

✅「生命」の誕生は「宇宙の誕生」と当価値であるという世界観。

✅「生命の起源」は宇宙から降り注ぐ「パルスペルミア説」を前提としている。

✅「海のある星のう役目」それは「他の星」に「命」を届けること。

 

 

「地球の役割を探る」冒険

ルカは「海のある惑星の役目とは何か?」その答えを、ジュゴンに育てられた「ウミ」「ソラ」と共に探っていく。

ここでも、様々な用語などが飛び交うが、全て断片的な情報しかないため、非常に頭を使って推察しながら見ていくことになる。

 

さらに、ルカを導く「ウミ」「ソラ」
彼らは真実を知っているのか?
それとも知らないのか?

 

2人は非常に「儚くも、不気味」な存在として描かれている。

途中、3人の食事シーンも印象的だ。
「命」を生きるために「命」を食べる。
「生命活動」というのが、実は「他の生命」を奪うことで成り立っているという、矛盾すらここで定義している。

美味しそうに描かれれば、描かれるほどに、ここはそういう「命」の矛盾を我々に突きつけるのだ。

 

そしてまず「ソラ」が消える。
ルカに突然キスをして、「隕石」を飲み込ませて・・・。

「ソラ」はルカに一つの大きな役目を与えたのだ。
それは宇宙からの「精子」と言える「隕石」を彼女に授けること。
ここでルカは子宮に「種」を宿すことになる。

 

そして「ウミ」そして「地球の”海”」はルカを「地球の卵子」へと誘う。

恐らくこの「ウミ」「ソラ」は「生命の精子=ルカ」を子宮に誘導する役目を帯びた精霊的な存在だと思うんですけど。

 

そしてルカは導かれ。
自ら精子となり卵子へと入り、受精する。

そこから、物語は「生命とは?」という問いかけを「絵」で語りかけてくるのだ。

 

 

ポイント

✅地球の役目は「他の星」に命を届けること。

✅あくまで、それを「絵」の力で描く。

 

 

結局「生命とは?」

そこから圧巻の「生命の樹」とも呼ぶべき樹木、そして宇宙に出産される命の種。

この一連のシーンはセリフがほとんどない。
ただ、命が授けられ、そして一人一人の命(一つ、一つの”命”)の中に宇宙が宿る。
それを映像だけで見せ続けられる。
もう言葉にもならないほどの情報で押しつぶされそいうになりました。

 

ちなみに、生命と言うと「桃」も特徴的な描かれ方をしてましたね。
桃は「生命」のメタファーでもあります。
「桃太郎」なんかも、桃から「命」が生まれますよね。

そして「祭り」
「祭り」も本来は生きていることを「祝う」「命の賛歌」の側面がある。

このように「生命」に関連するものがそこかしこに描かれているのも特徴だと言える。

 

特に「ウミ」がルカから隕石を奪って飲み込んだシーン。
こことかもう「ホラー映画」でしたね。

ただあれはルカのために「ウミ」がその役目を担うことにしたんだと思います。
(そのままだと、ルカは多分死んでたでしょうし)

 

僕の「生命観」について

生命それぞれを構成する「分子」「原子」それよりも小さなものに宇宙が宿っていて「人間=生命」は宇宙の塊で出来ているのではないか?

そして僕らが住む地球、その外にある銀河系もまた、何か大きな「命」を構成する「原子」「分子」よりも小さな存在なのではないか?

「生命」は「宇宙」の集まりで出来ている。
そして僕らの「生命」も「宇宙」を構成する、一つの要素なのではないか。

このように「生命」は「繋がっている」というのが、僕の持論です。

 

だけど、このシーンっていうのはそんな仰々しい解釈をしなくてもよくて。

何もこれは、特別なことではなく。
実は生命の営みにおいて、例えば出産とか、身近なものでもあるという含みのある描写でしたね。

身近なところでも奇跡は起きている。
生命こそ奇跡だというね。

 

僕はそう理解しましたけど、この映画随所に「理解出来ないこと」が多く描かれる。
そしてEDで米津玄師の「海の幽霊」という歌が流れるんですけど。

パンフレット情報だと、米津さんは、原作を読み「そのすごさに圧倒された」とコメントしてます。
おそらくそれは「理解できないこと」つまり言語化できない何かを感じ取ったのではないか?

 

 

僕も、ここまで、わかったような感じで書いてますけど。
自分の「宇宙観」「生命観」に照らし合わせて「生命」とはという問いに答えようとしてますけど。

結局それって解明のできない、答えのないものだと思うんです。

 

だからこそ「海の幽霊」のサビ「大切なことは言葉にならない」はこの映画の本質・ズバリだと思います。

 

僕の考える「生命論」も、この物語の「宇宙から生命の種が来る論」もそう。
「パンスペルミア説」もよく考えれば「命の起源を辿り続ければ」、やはり最初の生命の始まりまで辿れるわけだ。

そうすると「じゃあその生命はどこから来たの?」
という疑問も生まれる。

 

でもそれは「わからない」
そして、それは「悪いことじゃない」
それよりも「生命」を絶やさずにつなぎ続けることが大切なのではないか?

 

「生命」の大切さなんて「言語化」できるほど「軽いものではない」

ちなみにエンドロール後のルカが言う「”大切な約束”は言葉では交わさない」
それは、つまりウミとソラと「命をつなぎ続けることを約束した」と解釈しました。

 

 

ポイント

✅「生命」について、様々な説から、アプローチしているが、それでも「生命」に本質については「やはりわからない」

✅それよりも「生命」をつないでいくことこそが、「大切」であり、ルカの交わした約束なのだ。

 

 

「セカイ」ではなく「世界」に帰る。
「鍵」は「意思疎通」

で、この映画がすごいのは、人智を超える体験をしたルカ。
このままだとルカはこの光景を目にしたことで、人間的な存在ではなくなる。

要はそれこそ自己完結した「セカイ」に取り残されてしまう危険がある。

編集長
「エヴァ」とかまさにこれでしょ

 

でもルカは「セカイ」から「世界」に、他者のいる世界に最後は踏み出す。
それは「意思疎通」「コミュニケーション」を使ってだ。

 

他人は他人。
結局、自分のことは相手には伝えられないかもしれない。

 

だが、彼女は「生命の起源」に触れたことで、自分も他人も、全ての「生命」が同じルーツ。
つまり壁なんてものはいくらでも乗り越えることができる。

怪我をさせた仲間の中にも「ウミ」「ソラ」がいる。
他人の中に2人がいる、そのことに気づく。

だからボールを投げ返した、「ここから意思疎通をするよ」と。

 

今作品が心底偉いなって思うのはここまで散々「意思疎通は、難しい」
と言いながら、でもそのことを努力する大切さを最後にきちんと描いている点だ。

 

そして、必ず「分かり合えることができる」
なぜなら僕ら「生命」は繋がっているから。
とここまで描き切っている。

 

ルカはこの冒険で、そのことに気づいた。
だから一歩前に踏み出した。

 

「生命論」「意思疎通」という2つの要素が、実は「ルーツ」は同じだから、分かり合えることができる。
というところでうまく合流するようになっているのだ。

 

 

ポイント

✅「セカイ」と言う閉じた場所から、他人のいる「世界」に「意思疎通」をして戻ることになるルカ。
「ボールを投げる」それは、その意思表明である。

✅「生命論」「意思疎通」一見脈絡のない、要素が「ルーツ」が同じと言う点で繋がる。

 

 

「命を”たつ”音」とは?

さらに突っ込んだことを言うと、エンドロール後にへその緒を切るというシーン。
ルカが「生命を たつ 音がした」ってモノローグをしますね。

 

この「たつ」を僕は「断つ」つまり「分ける」ことだと解釈して、それは「殺す」という意味では当然なくて、へその緒がある限り、生命は一つ。
つまり母親と赤子は一つな訳だ。

それを切る、つまり「他人」ができる音だと僕は解釈しました。

 

これからまた他者との「意思疎通」することが必要になった。
その瞬間に彼女は立ち会った。
そしていずれ、今度は自分と繋がる命を「断ち」生命を紡ぐことになる。
そしてまた「意思疎通する」

 

他人とは「分かり合えるし」「そして生命を繋ぐ約束を果たす」
最後に、もう一度そのことを描いているのだ。

 

ちなみにここでも脳裏を過ぎったのが「エヴァンゲリオン」の「まごころを君に」ですね。

「まごころ君に」では、綾波レイはシンジに「他人がいると傷つく」と警告しますが「それでもいい」とシンジは受け入れる。
そしてアスカとシンジが生命のスープから生還しますが、アスカに拒絶されたくないとシンジは、彼女を殺そうとする。

いわゆる「気持ち悪い」ラスト。

この先にシンジが他人を受け入れるかどうかはわからないという終わりを迎えますが。
この味わいと今作の味わい、これらは表裏一体なのではないか?

編集長
「生命論」と「意思疎通」は密接に関係している、そのことをポジティブに捉えるのが今作で、ネガティブに捉えるのが「エヴァ」だと思いましたね

今作を振り返って

ざっくり一言解説!!

恐ろしい情報量に「思考」が追いつかない。

映画体験として、最高である!!

とにかく、賛否どうとは言え、圧倒されることは間違いなし!!

まとめ

そうそう「海とは?」「生命とは」と言う問いかけは「ペンギン・ハイウェイ」でもありましたね。
「2001年宇宙の旅」「エヴァンゲリオン」など、とにかく色々な作品をまた見たくなる要素が詰まっていた作品だったことは間違いない。

 

このように振り返って考察すると関連作品などを思い浮かべながら、深掘りできる。
でも鑑賞していると。映像がそれを許してくれない。

思考が追いつかない。
そんな衝撃的な「映画体験をさせられる」という点では、ちょっと文句のつけようもないっていうのが正直なところです。

この「わかないけど、わかる」という演出や画面作り。
実はものすごく計算されていると思うんですけど、ここだけでも僕は十分100点以上出てましたね。

 

ドラッギーすぎて受けつけない人がいるのもわかる。
単純明快な話しではない。

でも「わからないけど、わかる」ってことがどれだけすごいことか、それをセリフなく映像で暴力的に突きつける今作品の凄さ、ぜひ体感するべきです。

この記事が少しでも誰かの「わからないけど、わかる」ことの助けになれば、と思います。

 

まとめ

  • 「生命」と「意思疎通」と言うテーマをうまく描いている。
  • 人と人。生命同士は分かり合える。
  • 圧倒的情報量に圧倒させられる「映画体験」をぜひ!!

漫画原作はルカの母親のエピソードなどありますので、読むことをお勧めします!!

と言うことで、読了お疲れ様でした、
また次の記事でお会いしましょう!!

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