映画評 評論

【映画記事】「ジョジョ・ラビット」を深掘り解説!

2020年6月7日

今年、間違いなく僕の中で「ベスト10入り」確実な作品について紹介しようと思います。

それは「ジョジョ・ラビット」です!

ちなみに今作は「第92回アカデミー賞」において、作品賞を含む6部門(作品、助演女優、脚色、編集、美術、衣装デザイン)にノミネートされ、うちアカデミー脚色賞を受賞しています。

そういう意味でも大注目な作品です!!

この記事を読んでわかること

  • 少年が自分で「正しき」ことに気づく物語である、ということがわかる。
  • ヘイトや差別をコメディで描く、しかし現代にまだ根深く残っていることがわかる。
  • 「ウサギ」を殺さない勇気の大切さがわかる。

「ジョジョ・ラビット」について

基本データ

  • 公開 2019年(日本 2020年)
  • 監督/脚本 タイカ・ワイティティ
  • 原作 クリスティン・ルーネンズ
  • 出演  ローマン・グリフィン・デイヴィス/トーマシン・マッケンジー/タイカ・ワイティティ/サム・ロックウェル/スカーレット・ヨハンソン ほか

ちなみに・・・

監督のタイカ・ワイティティは「スター・ウォーズ」の新シリーズの監督に内定しているので、これからも要注目!!

あらすじ

第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、立派な兵士になろうと奮闘していた。

しかし、心優しい彼は訓練でウサギを殺すことができず、“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。

そんな中、ジョジョは母親と2人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。

やがて、ジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく——。

公式サイトより抜粋(http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/

コメディ映画だが、現代へ鋭い問題提起をしている

設定の「思い切り」の良さ

今作の主人公である10歳の少年「ジョジョ」

彼はヒトラーそして、ナチスドイツの歪んだ精神。
その思想を心の拠り所としており、それを「正義」と信じて疑わないのだ。

父親のいない彼のイマジナリーフレンドである「ヒトラー」

ジョジョは、ヒトラーの考えを正義と信じ、ナチスでの訓練や、反ユダヤ精神を持ち、偉大な「ヒトラー」のために戦う戦士になりたいと願っていた。

しかし「反ナチス」を掲げる母が密かに屋根裏に匿っていた「ユダヤ人」の「エルサ」と出会うことで、少しずつ考えを改めていくという本作。

このあらすじを聞いた時点で、時点でもう既に「攻めてるなぁ」という印象を懐かざるを得ない。
しかもそれを「コメディ」として描くという。

日本では到底できない作品だね

今作品の監督である「タイカ・ワイティティ」

彼の作品で有名なのは「ソー」シリーズの3作目「ラグナロク(邦題バトル・ロイヤル)」
さらに今後公開予定の4作目「ラブ&サンダー」など「マーベル作品」でその名前を知っている人も多いのではないか?

彼は父親が「マオリ族」(その関係からか「モアナと伝説の海」にも初期脚本段階で関わっていた)
母親がロシア系の「ユダヤ人」である。

そうした経緯から彼にとって「ヒトラー」「ナチス」はやはり許すことの出来ないものだと言える。

そんな彼がヒトラーを演じる。
それもまた今作品驚きの一つでもあるのだ。

このような「差別」への批判、「ホロコースト」を起こした「ナチス」「ヒトラー」への批判をコメディとして描く。

その構造こそが今作最大の特徴だと言えるのだ。

ポイント

✅ 人類史上最悪の「人種差別」をコメディとして描く構造が驚き。

ジョジョにとって「ヒトラー」は「ウルトラマン」
「ユダヤ人」は「怪獣」と変わらない

今作でジョジョはナチスの精神に傾倒しているが、彼はそれでも子供なのだ。
という視点を強烈に僕は意識させられた。

彼にとって「ヒトラー」への敬愛はいなくなった父の代わりでもあるし、そもそも「ヒーロー」の代わりとも言える。

それこそ、僕らが子供の頃憧れていた「ウルトラマン」とかそういうものと本質的には全く同じものであると言える。

本作でジョジョが信じ、そして大人から教わる間違った教え。
「ユダヤ人は怪物」「人間ではない」という教え。

それはまさに「ウルトラマン」と「怪獣」の関係にも近いものだ。
彼にとっては「ヒトラー」がヒーローで「ユダヤ人」は敵。
非常にシンプルなことなのだ。

だから子供に銃の取り回しや、手榴弾の扱い方。
少年兵育成のトレーニングは彼にとって「ごっこ遊び」に近いものだった。

「ウルトラマンごっこ」と本質は何も変わらないことなんだ

ポイント

徐々にとってヒトラーへの憧れは、我々の「ヒーロー」に対する憧れと変わらないものだ。

✅ だからこそ、恐ろしさを感じる。

こんな「異常な日常」もジョジョには、「何気ない日常」

しかしそこで行われる「ウサギを殺す」という課題。
彼はそれを行うことが出来ずに「ジョジョ・ラビット(臆病者)」と蔑まされてしまう。

敬愛するナチス軍で蔑まされたジョジョがその後にとる行動。
ヒトラーに励まされ、勇気のある行動を取ろうとするのだが、その末路。

めちゃくちゃ爆笑だけど、それで足に障害を残す、大怪我を負ってしまう。

しかしそれでも大怪我をして顔に負傷を負い、足に障害を残しても、健気に「ナチス」に対して奉仕する姿。
やはり背筋も凍るほど恐ろしいものに見えた。

何度も言うが、この描写を、あくまでコメディとして描いているのだ。

でもこれは彼にとっては特別でもなんでもない「日常」なのだ。

頭によぎるのは「この世界の片隅に」だ。

あの物語も戦争という時代。
なぜか僕らの生活と地続きに続いていない、一種のファンタジーのように錯覚される時代。

そこでもやはりそれぞれに日常があったのだ。
その視点からのアプローチで強烈に「この世界の片隅に」を意識させられた。

時代もちょうど同じ。
その頃の日本には「すず」がいたんだと思うと・・・

ポイント

こんな異常と思える日々。だけどジョジョには普通の何気ない日常であると言う視点。

「恋」がジョジョを変えていく

そんな「ナチス」にどっぷりハマっていたジョジョ。
ある日、屋根裏に母親により匿われた「ユダヤ人」である「エルサ」と邂逅をすることになる。

最初はそれを密告して手柄を上げようとするが、母や自分自身も協力者と疑われ殺されるかもしれない。
そう言う思いから断念。

しかし「ヒトラー」からの入れ知恵で、彼女からなんとか「ユダヤ人」の秘密を聞き、それを国家のために役立てるために本を書く事を決める。

この本が終盤の伏線にもなるんだなぁ

「ツノが生えるの?」というジョジョの問いにエルサが「21歳になったら」と答えるあたりも笑えるが、ジョジョはそれを信じているのだ。

さらに「ユダヤ人」の「脳の中」には悪魔がいる。
「魚と後尾する」など、もう「あり得ない」「間違った」事をやはり本気でジョジョは、信じているのだ。

そんなジョジョだが、なんとかしてユダヤ人であるエルサに負けないように、彼女の彼氏からの手紙を偽装したりする。

そこでエルサは少し傷つくのだが、ここでの対応でジョジョが、まだ手遅れではないと言う描写になっている。

エルサが悲しまないように彼女の恋人との手紙を捏造して励ますジョジョ。
おそらく子供ながらに「もしかしたら・・・」と言う疑問も抱いたのかもしれない。

この段階では「ユダヤ」「ナチス」と決して相容れない。
だがジョジョはそれでも彼女に初恋をしてしまうのだ。

恋をして、少しずつ「間違い」に気づいていくジョジョ。

その後「ゲシュタポ」が家に来て「バレる/バレない サスペンス」でジョジョが描いていた「ユダヤ人」を中傷する本。
これのおかげでジョジョやエルサは助かるのだが、この時点でいよいよ彼は「真実」に気付き始めるのだ。

自分の信じた正義が「間違い」だったことに。

そしてエルサが自ら「ユダヤ人」を中傷すると言う行為を目にしてショックを受けるのだ。

そして後述するが「母の最期」の場面。
ここまで描かれる世界は、ジョジョの視線から描かれていた。

つまり大人よりもずっと低い視点から今作品は描かれていた。
そこで考えうる。最もショッキングなものを見てしまうシーンが訪れる。

このカメラワークの手腕も見事なのだが。

いよいよ、ジョジョにとって「ヒトラー」「ナチス」への思いは大きく揺らぐ、ほとんどこの時点で崩壊したと言ってもいい。

このシーンで屋根の窓が「人の顔」に見える。
これは「監視社会」の圧迫感を示しており、事実かなりドキッとさせられた。

ポイント

✅ エルサと触れ合い、次第に彼女が自分と変わらない「人間」である事を知る。

信じていた「正義」の消失、そこから「本当」の「正義」を自分で見つける

次第に戦火が町に近づいてくる。
それを二階から眺めるシーン。

「死・恐怖」が近づいてくるにも関わらず、どこか美しくさえ見える。
これは、この戦争でドイツが負けること、それが「エルサ」や「ユダヤ人」たちが生きることができる世界になる。
そのことを我々は知っているからだ。

ただその直後の市街地戦で、戦争に負けることの本当の意味を知る。

ここまで、ジョジョにとって戦争は「ごっこ遊び」
それこそ「ファンタジー」のような、どこか「非現実的出来事」であったが、この場面でそれが一気に覆される。

ここまでも街並みが荒れたり、あれほど熱心に貼られた富国強兵のポスターが剥がれ落ちる。
間接描写でドイツの現状の変化を描いていた。
だがそれはあくまで「間接描写」だ。

肉片となるドイツ軍兵士。
手榴弾を持ち自爆をする少女兵。
戦場の地獄絵を今作品は、直接描かなかった。
だが、ここで「戦争」の悲惨が牙を剝くのだ。

ヨーキとの再会でヒトラーの死を聞いたジョジョ。
これで完全に彼は目を覚ますことになる

エルサとの交流で「ユダヤ人」も人間だと言う事を知る。
さらにヒトラーの死、ドイツの敗北。


完全に信じていた「正義」を失うジョジョ。

本当の正しさを知り、彼のイマジナリーフレンド「ヒトラー」はどんどんみすぼらしくなっていく。
ジョジョに彼の言葉はだんだん届かなかくなる。

ヒトラーの言う正しさとは「敵を殺す」ことだ。

人とわかり合う事ではない、理解しあうことでもない、力で自分の「正義」を押し付ける行為なのだ。

序盤のキャンプ。
「殺す」ことができなかったジョジョは「ラビット=臆病者」と蔑まされる。
だが、彼はユダヤ人を殺すのではなく、匿う。殺すよりも勇気のある行動をとったのだ。

さらに心の支え、父の代わりだった「ヒトラー」への心酔が間違えだったと気づく

ジョジョは今まで信じていた正義が否定され、そして、それが大きな間違いだったという絶望を味わう。

事実「信頼」を失いつつあったとはいえ、ジョジョがヨーキに「ヒトラー」の死を告げられた際、彼はやはりショックを受けていた。
それほどまでに彼の中で「ヒトラー」の存在は大きかったのだ。

そこから「正義」を求める「正しさ」に自分自身で気づいたジョジョ。
本作品はあくまで「大人」に諭されてそういうことに気づくのではなく、ジョジョ自身がそのことに気づくのだ。

その結末にはやはり胸を打たざるを得ない。

ポイント

ジョジョは自分で本当の「正しさ」を見つける。

✅ 彼は臆病だが、最も勇気ある行動をした。

味わい深い大人たち

大人たちの行動

スカーレット・ヨハンソン演じるジョジョの母ロージー。
彼女の母親役は初めて見たが、非常にハマっていた。

子供には愛を、しかし心のうちには「反ナチス」を掲げ、「正義」を抱いて行動するロージ。

ロージは「ナチス思想」に陥った息子を諭そうとする。
しかし自分のような「反ナチス活動」で危険な目にあって欲しくない。
そういう相反する思いを持っている。

そして物語の終盤、ことが露見し処刑され、晒し首にされている。

それを抱きしめるジョジョ。

母の顔や全身は画面には映らない。

これまで「靴紐が結べない」ジョジョと言う描写が繰り返されていた。
それがここで「靴」が見えて「母」だと気づく伏線にもなっている。

やはり見せ方も見事。
だから今作最大級に心に残るシーンになっている。

大人で言うと「クレッツェルド将軍=キャプテンK」も忘れがたいキャラクターだ。
彼はナチスの軍人だ。
だが、どこか「ナチス」に冷めた言動をしていた。

そんな彼はジョジョを二度助けをてくれる。

エルサがゲシュタポに見つかった際。
そして終戦時ジョジョが連合軍に捕まった時。

どうしてか?
それは彼が「ロージ」とおそらく同志だったからだ。

キャプテンKはおそらく「ゲイ」だ。
そして当時「同性愛者」はナチスによって「迫害」の対象だった。
彼は「ナチス」に忠誠を誓うふりをしていただけなのだ。

だからこそ助けてくれたのだ。

連合軍にジョジョ共々捕まった時、キャプテンKは彼を「ユダヤ人」と唾を吐き逃した。
でもジョジョは彼がエルサを救ってくれたということ、つまりユダヤ人にもよくしてくれたことを分かっている。
だからこそ彼から離れようとしなかった。

彼の人間味溢れる最期の行動、これまで表立って行動せずに生きてきた、せめてもの罪滅ぼしだったのだろうか。

「ナチス」の台頭当時、みんなが半笑いで彼らの主張を聞いていたそうだ。

だが次第に「ナチス」を指示する声は一気に膨れ上がったそうだ。

大人は色々考える。
第一次大戦後の賠償金などで苦しい思いをした大人たち。
そんな彼らを苦しみから解放する「ナチス」「ヒトラー」のささやきは彼らにとって救いだったのかもしれない。

やがて狂っていくことに気づいても、動き出したらもう止まらなかった。

みんな「勇敢」だったのかもしれない。

「敵を殺せる勇気」を持っていたのかもしれない。

でもそれは間違っている。

僕らはこのような歴史を知っている。

だからこそ踏みとどまる勇気を持つ必要があるのだ。

本作はそんな強烈な忠告を我々に突き刺してくる。

ポイント

表立ち行動するロージの勇気、それが結果身を結んだとも言える

✅ 多くの大人は「表立ち」行動できなかった。だからこそ最期の「キャプテンK」行動は、未来への「罪滅ぼし」だったのかもしれない。

✅ 「勇気」とは「殺す」のではなく「踏みとどまること」

世界には「歪み」が残っている事実

物語のラスト、エルサとジョジョは家を出る。

そこにはナチスの旗はもうない。連合軍によって解放された風景が広がる。

ついに彼らは真の意味での自由を手に入れた。
ユダヤ人とドイツ人が手を取り合える自由だ。

そこでジョジョとエルサがぎこちなく踊るダンス、非常に感動的なクライマックスだ。

だが、この後「東西」にドイツが分けられてしまうなど、実はこの後の苦難の歴史を知る我々は諸手を挙げて万歳とは言えない。

そして今でも「ネオナチ」など、火種が燻っていることに目を向けなければならない。

まだ完全に終わっていないのだ。

それに気づかされる。
この問題はまだ世界根深く残っているのだ。

そしていざという時、我々は「ラビット」として「踏みとどまる」その勇気を持たなければならない。

今作はそんなメッセージを我々に投げかけ幕をおろすのだ。

今作を振り返って

ざっくり一言解説!

勇気とは何か? 考えよう!

時には「踏みとどまる事」「間違いを認める事」も必要だ。

まとめ

本作品は「間違いを認める事」「踏みとどまる事」
それこそが真の「勇気」だと描いている。

ジョジョは「正義」を否定され、それでも最後に「真の正しさ」を手に入れる。

今作の大人たちの多くは「ナチス」を受け入れて生きている。
それは「大人だから」こそ。
いろいろなものを「天秤にかけ」たからこその行動なのかもしれない。

だが、それでは「世界」はよくない方向に行ってしまう。

世界にはまだまだ、根深い「問題」が多数残っている。

また間違えそうな時が来た時。
我々は「勇気」を持たなければならない。

この作品はそんな重たい「課題」を我々に残しているのだ。

今作品の総括

  • 「間違えを認める」ことが「勇気」
    「踏みとどまる」ことも「勇気」
  • 信じていたものの否定。
    そこから立ち直るのは「自分」だ。
  • 現代においても、この問題は「終わっていない」事を自覚しなければならない。

と言う事で、今日も読了ありがとうございました。
また近々お会いしましょう!

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