
さて年の瀬も押し迫るので、今日は僕の「2020年」に鑑賞した映画の「TOP10」を発表したいと思います。
今年は「コロナ禍」のため劇場鑑賞作品数も少ないですが、しっかり選んでいきますよ!!
普段「映画」を見ない方も見たい作品がキッと見つかるハズです!!

この記事を読むと
- 2020年の注目作品がわかる!
- 年末年始のステイホームで「みたい映画」が見つかります!!
目次
2020年劇場鑑賞作品一覧
2020年に劇場公開され、評論した映画一覧です。
2020年12月30日の時点での41作品からTOP10を「独断と偏見」で決めていきます。
今年はコロナウィルスの影響で例年よりも劇場鑑賞作品は少ないですが、今年も素晴らしい作品が多いです。
ちなみにブログ移行によって評論出来ていない作品もありますので、ご了承ください。(割と出来てない作品が多くてビックリ)
2020年劇場鑑賞作品一覧
「屍人荘の殺人」
「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジュエネレーション」
「フォードvsフェラーリ」
「ジョジョ・ラビット」
「キャッツ 」
「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
「パラサイト 半地下の家族」
「1917 命をかけた伝令」
「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」
「スキャンダル 」
「初恋」
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」
「ミッドサマー (通常盤/DC版)」
「ジュディ 虹の彼方に」
「37セカンズ」
「デット・ドント・ダイ」
「プロメア(リバイバル)」
「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」
「もののけ姫」(リバイバル)
「千と千尋の神隠し」(リバイバル)
「風の谷のナウシカ」(リバイバル)
「映画 ドラえもん のび太の新恐竜」
「アルプススタンドのはしの方」
「2分の1の魔法」
「思い、思われ、ふり、ふられ」(実写版)
「宇宙でいちばんあかるい屋根」
「TENET/テネット」
「思い、思われ、ふり、ふられ」(アニメ版)
「ミッドナイトスワン」
「浅田家!」
「星の子」
「鬼滅の刃−無限列車編−」
「スパイの妻」
「羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜」
「泣く子はいねぇが」
「フード・ラック!食運」
「魔女がいっぱい」
「約束のネバーランド」
「ポケットモンスター ココ」
「えんとつ町のプペル」
今年は「コロナ禍」も影響もあり、ハリウッドの超大作映画が軒並み公開延期。
それもあってか、例年以上に「邦画」にふれる機会の多い一年でした。

2020年シネマランキング
10位〜6位
10位 「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」
10位にランクインしました「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」
この作品は「デジモン世代」の我々に対して、作り手がキチンと物語を完結させた、まさに「最終回」というに相応しい作品だ。
「デジモン」という作品において、相応しい結末とは?
その「結末」に向かって、勇気を持って踏み出していく物語を涙なくして見ることは出来ないでしょう!
ポイント
✅「デジモン」のあるべき最終回を再提示してみせた作品。
✅それを描ききる、逃げない姿勢が素晴らしい!!
✅「Butter-Fly」が敵。その演出が神ってる!!
9位 「ジュディ 虹の彼方に」
ショービジネスで、身を滅ぼすことになるジュディー・ガーランド。
そんな彼女のラストステージを切り取り、描く作品。
どれほど酷い仕打ちを受けても、彼女はステージで輝いてしまう。
そしてステージを彼女は求めてしまう。
ボロボロになり、それでも最後に選び取るもの、それこそが「自分を自分たらしめる」のだ。
そのテーマが心に突き刺さった。
また映画としても、非常にオーソドックススタイルなので、「誰にでもオススメできる作品」だと言える!
「ボヘミアン・ラブソティー」「ロケットマン」と伝記映画が立て続けに公開される中、この作品にも注目すべし!
ポイント
✅ジュディー・ガーランドが生前取れなかったアカデミー賞を、レネー・ゼルウィガーが取った意義・・・。
✅身を滅ぼし、でもステージにこそ「生きるすべて」があった、その姿に注目!!
8位 「ジョジョラビット」
ナチス政権化のドイツ。
普通、この舞台設定でコメディを作ろうと、それもヒトラーをコメディとして扱おうなどと考えられないが、そこに挑戦した作品だと言える。
だが、少年「ジョジョ」にとって当時のヒトラーは、我々が「ウルトラマン」「仮面ライダー」に夢中になるのと変わらない、彼にとってヒトラーこそ「ヒーロー」だったのだ。
そんな中で、彼の家に匿われたユダヤ人のエルサ。
彼女との交流で、ジョジョが少しずつ「ヒトラー信仰」から脱却する姿を描く。
この物語は「本当の正しさ」をジョジョが知る物語だ、最後に家から出たときに見える光景が忘れられない作品だ。
ポイント
✅少年ジョジョが「恋」を通じて「正しさ」を知る物語。
✅非常に深いテーマが描かれるが、それを「コメディ」で見せるというスゴ技に驚かされた!
7位 「羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜」
この作品はなんと言っても、2つの正義の間に揺れる「シャオヘイ」の姿に悶絶すること必至だ!
正義は立場によって変わる、シャオヘイはその2つの正義に触れ、自ら「未来」を選択することになる。
ただ、彼には敗れ去った者の「正義」も身に染み付いている、そんな彼が、これからの未来を切り開いていく・・・。
異なる思想を排するのではない、それも受け入れ世界を良くしようという選択は非常に尊いものだ。
そんな事に気付かさせてくれる作品である!
そして中国アニメの凄さを見せつけてくれる、まさに「日本人こそ」見なければならない作品だ!!
ポイント
✅「正義」は立場によって変わる、異なる「正義」を知れたシャオヘイが「選ぶ未来」に注目!
✅未来を切り開くのは「理想論」なのだ! と声を大にして言いたくなる作品!
6位 「37セカンズ」
この作品は主演のユマを演じる「佳山明」さんのことを抜きには語れない。
彼女は出産時の無呼吸状態が原因の脳性麻痺を抱えており、車椅子で生活をしている「障害者」だ。
彼女の「脳性麻痺」になった理由が、劇中の「ユマ」の設定に反映されている。
そういう点からも、今作は非常に強いメッセージ性に満ちている。
特に前半は、障害者の性事情。
介助は必要だが、障害のある方も自由にいきたい、当たり前だが我々と変わらない価値観を持っているということ。
これまで目を背けてきた、でも存在する問題点を浮き彫りにしている側面を描く。
後半では一転、それでもユマが「障害がある」からこそ、そんな自分だからこそ「幸せ」だと思える。
37秒間の無呼吸状態があったこと、そんな自分を肯定しながら生きる決意をする姿を描く。
これは、何も障害者に限定される話ではない、「不幸」なこと「不運」それすらも、今の僕らを「成立」させるものなのだ。
そんな普遍的なことを教えてくれる作品だ!
ポイント
✅前半「障害者」の厳しい現実を見せつける問題提起力が素晴らしい。
✅後半の「自己肯定」は、実は「障害者」も関係なく、全ての人々に投げかけられたメッセージである。
✅この構成力も含めて、絶品というほかない傑作。
2020年シネマランキング
5位〜1位
5位 「ポケットモンスター ココ」
「ポケットモンスター ココ」はシリーズでも異例の作品だ。
ポケモンに育てられ、自分をポケモンだと思いこむ少年ココ。
彼がサトシ達人間と関わることで、自分がどう生きるのか?
「ポケモン」「人間」の間で揺れるココのアイデンティティ。
だが、そのどちらかであるかが重要ではない!
「キミという存在が重要なのだ」という「多様性」という現代的メッセージをキチンと描いている今作。
しかもそれを「ポケモン」という枠組みの中で成立させている。
これまた「矢嶋哲生監督」はとんでもない傑作を生み出したというほかない!
ポイント
✅「ポケモン」として、「人間」として生きる「ココ」が背負うもの。
✅「人間」が主語ではなく、「ポケモン」が主語となる作品。
4位 「ミッドサマー」
2020年鑑賞した作品の中で、最も忘れられない作品になった方も多いのではないか?
僕もその一人です・・・。
確かにホラーでグロテスク、でも直接的な気持ち悪さより「ホルガ村」の人々たちの考えている思想が理解できない。
それが気持ち悪い。
そんな気持ち悪さが常に描かれながらも、画面に映る光景は、息を呑むほど美しい。
この、普通なら共存しない要素が、奇妙な鑑賞後の余韻を残す。
そして最後には、これが「ハッピーエンド」のように思える。(いっぱい人、死ぬんですけどね笑)
万人におすすめ!
とは言えないが、ぜひ勇気を出して見てください!
ポイント
✅「気持ち悪い」でも「美しい」という奇妙なバランス。
✅最後は、たしかに「ハッピーエンド」なのかも知れない。
3位 「アルプススタンドのはしの方」
確かに、この作品は映像面などでは、他の作品と比べても見劣りする。
でも、それ以上に大切な「しょうがない」と諦めない、人生において大切な「心構え」が描かれている。
奇しくも「コロナ禍」で様々なことに「諦めないといけない」そんな現実があった。
この作品で描かれる「高校野球」も例外ではない。
「現実におきたしょうがない」
それら全てを「コロナだから”しょうがない”」
果たしてその言葉で片付けてしまっていいのか?
現実として、確かに「大会をする」
そのことでの「感染拡大」のリスクはある、正直「止むを得ない」
でも「しょうがない」という言葉で、そんな言葉で終わらせてしまっていいのか?
今作を見ていてそんな思いに駆られてしまった。
明確な答えがあるわけではない、そもそも解決策なんてあるのか?
そう言われると閉口せざるを得ない。
でも僕は、ここで「夢破れた者」
その人生に、この先に「幸せ」があるように「応援」したいと思わずにはいられない。
そんな気持ちにさせられた、まさに「今見るべき作品」として、強くオススメしたい!!
ポイント
✅「コロナ禍」で起きた、様々な「しょうがない」に対して、それでも「あきらめない」ことを描く、今の時勢に相応しい作品。
✅「元々は高校演劇」それを映画に置き換える、その手法として最的確!!
✅原作の「東播磨高校」は来春センバツの「21世紀枠候補」、「目指せ!センバツ出場!!」
2位 「ミッドナイトスワン」
今作品は無数の切り口がある作品だ。
それが「草彅剛」と「服部樹咲(新人)」の演技・存在感だ。
これを抜きにこの映画を語るワケにはいかない。
というか、内容云々の賛否はあっても、この2人の演技。
これはこの作品を見た誰しもが、称賛せざるを得ないのではないだろうか?
この2人が演じる凪沙と一果。
2つの「寄る辺なき魂」の交流を描いた今作品に、誰もが涙すること間違い無いだろう・・・。
そして今作品には、大きな宿題が我々に突きつけられる。
凪沙が「ありのまま生きることの出来る世界」
それを作るために、僕らは声をあげなければならない。
そのために自分たちに何が出来るのか?
そのことを考えずにはいられない・・・。
ポイント
✅「ありのまま生きれる世界」そのために我々に出来ることは何か? 考えさせられる作品。
✅役者「草彅剛」の真骨頂ココにあり! 素晴らしい、キャリアベストの名演を見逃すな!!
2020年シネマベスト
1位 👑「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
今年は、この作品を見れたこと、それがやはり忘れられない・・・。
フィクションだから出来る「ジョーに与えられた人生」「ジョーに与えたかった人生」
そして、この作品は「若草物語」の作者「ウォルコット」の人生までも肯定する、そうしたメタ視点にまで踏み込む。
そして、それら全てを、両立して描くという、まさに「映画だからこそ出来る」ラストに、やはり胸打たずにはいられない。
そして、「どんな人生」つまり「マイ・ライフ」にも、その先には幸せがある、自分の選んだ「人生の決断」に自信を持て!
そういうエールにも満ちている今作品。
「ストーリー・オブ・マイライフ」
自分の 人生=物語 を生きる権利がそれぞれにある。
そのことを教えてくれる、素晴らしい一本だった。
個人的には文句なしの「2020年ベストワン」だと自信を持ってオススメできる作品だ!!
ぜひ未見の方、この年末年始にチェックすべきではないだろうか??
ポイント
✅本来書きたかったジョー(限りなくオルコットの実人生に近い)と、結婚したジョー。
2人の人生を尊重する、まさに映画だからこそ出来たラストに感服!!
✅様々な「幸せのかたち」を描くことで、そのどれもキチンと「尊重」する、テーマに対する回答として見事!
「2020年シネマランキング ベスト10」まとめ

ということで、今年の2020年「シネマベスト10」いかがでしょうか?
「あの作品がランクインしてない」など、様々な声があろうことかと思いますが、あくまでこれは「僕の独断と偏見」で選んだ10作品です!!
皆さんには皆さんの「ベスト10」があると思いますので、僕もSNSなどでチェックして、「そうきたか!」と唸りたいと思っています!
今年はコロナ禍で、映画業界は大変な一年だったと思いますし、来年以降もそれは続くと思います。
ですが、そんな一年でもこうして、素晴らしい映画と出会えたことは嬉しく思いますし、また2021年も素晴らしい映画と出会うために「感染対策」をしっかりしながら、映画館に足を運びたいと思います。
また来年の年の瀬も「シネマランキング」やりたいと思いますので、ぜひお付き合いください。


①👑「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
②「ミッドナイトスワン」
③「アルプススタンドのはしの方」
④「ミッドサマー」
⑤「ポケットモンスター ココ」
⑥「37セカンズ」
⑦「羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜」
⑧「ジョジョラビット」
⑨「ジュディー 虹の彼方に」
⑩「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」